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業績の回復へ確かな手応え

いよいよ11月からは、新規事業が本格的に利益と売上を計上してくれます。早朝会議にも張り合いが出てきました。「親父、また仕事が決まったよ。今回もサイトの制作から受注までを受けるのだ。やっと、やっとBtoB事業で粗利益と売上を上げることができるよ」「それはよかったな。でも、そういうときこそ、自分のネットショップの売上を上げるようにするのが大事なのだぞ。自分のネットショップがあるからこそ、企業の仕事を受けることができるのだからな。そこのところを勘違いしてはだめだぞ」父親の指摘は正しかったのです。BtoB事業が軌道に乗ってくると、そちらのほうが効率がいいので、そちらに注力してしまいがちになります。でも、私の強みは、自分でネットショップを運営している現役店長だ、ということなのでした。よく、ネットショップで派手に売上を上げて、そのあとで独立してコンサルタントになるケースがあります。彼らは、それだけノウハウとスキルがあるので、それで食べていけます。しかし、私は、そういうスタンスで動きたくなかったし、現役店長にこだわってこそ自分の強みが発揮できることを理解していました。たとえば、自分のネットショップで新しい手法のメールマガジンを配信して、それがヒットしたとします。すると、クライアント先に「この間、この手法でメールマガジンを配信したのですが、反応率が○○%で、実際にうちでは○○万円も売れました。この手法は使えますよ」そういったアドバイスが可能なのです。さらに最近では、ブログやSEO、SEMといった新しい販促手法や広告手法が登場していて、そういう情報にも現役店長だからこそ敏感になれるし、実際に試してみることができます。そういうことを父親はアドバイスしてくれたのでした。思えば、6月29日からもうすぐ3ヶ月。ほぼ毎週このファミレスで早朝会議をしています。今までの人生でこれほど父親と真剣に、そして濃密に話をしたことがあったでしょうか?まだまだまったく楽観はできませんが、資金繰りが悪化したことで、親子での話し合いが増えたようです。まさに、この3ヶ月間は父親に「教わる技術」で言うところの「勝手に弟子入り」していることになります。「毎週、たぶん私よりも早く起きて、車で20〜30分もかけてこのファミレスに来てくれているのだな……。親父、ありがとうな」コーヒーをすすりながら、心の中でそうつぶやいていました。そう言えば、最近ここのコーヒーが美味しくなってきたような気がします。父の分と一緒に店員さんにお代わりをお願いしながら、業績の回復に確かな手応えを感じている感覚をも味わっていました。