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食べ物についての詩

崩れかけた商業ビルに彼に会いに行った時、私は性行為のあと、食べ物についての詩を書いてほしい、と頼んだ。ポテトチッブーポテトチップ・小人の盗人が百人いるんだ・魔法使いの怪人がこの家も食べるんだ・テインカーペルみたいな妖精は実はヒゲもじゃのおじさんだ・四次元時計が宇宙の彼方でカチコチ・すぐになくなるんだポテトチップ・あひるの口をした美少女があくびをしながら言ったこと・すぐになくなるんだポテトチップ・小人の盗人が百人いるんだ・小人の盗人が百人いるんだ・つかまえろと叫んだオズワルド警部にイニシャル・その秘密の暗号で恋に落ちるイルカに憧れたサル・ヒットチャートで暴れまわる耳の聞こえないウサギちゃん・四次元時計が地球の裏側でカチコチ・すぐになくなるんだポテトチップ・すぐになくなるんだポテトチップ・あひるの□をした美少女があくびをしながら言ったこと・すぐになくなるんだポテトチップ・もう夕食はいらない・実際に私はポテトチップで体重を増やした。養父も養母もカロリーなんて気にしない人なので、いくらでもポテトチップを買ってきた。ポテトチップの量が私の回復の象徴だとでも思っているみたいに。ポテトチップを食べていると閉じられた扉を猫が爪で引っかく音がした。扉を開けてほしい、ということだろうか。それともポテトチップがほしい、ということだろうか。もちろん開けない。猫が諦めるのを待つ。DVDやなんかを観ながらポテトチップを食べ続ける私はある意味回復していないのではないか。なんだか違う種類の傾向に移行しただけで、心は未だ「私との違和感」に苦しんでいるのかもしれない。猫がいなくなったのは突然だった。