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インドネシア人の日常生活にふれる

インドネシア人の日常生活にふれると、いたるところでアニミズムへの具体的な例や、冒涜することの出来ない古来の文化に出会う。しかしはじめてこの国を訪れた人にとっては、どこまでがアニミズムの領域であり、どこからがヒンズーの世界なのかなど、理解することはなかなか難しい。いずれにしても、祠で炎が燃える時は、毎日のくり返しの神への祈りの時間でもあろうが、ゆらめく炎は気分を落ちつかせ、同時に、きわめて刺激的な色彩の世界に出会ったという思い出を作ってくれるのであった。その夜は、同じロスメンで一週間ほど滞在しているという、イギリス人夫妻、リヨンとリンダと誘い合わせて外へ出た。リヨンは背が高く、一九〇センチはこえる、口髭を生やした見上げるような大男である。これぞ生粋のジョンブルといった感じである。なんとなく近寄り難い感じもするが、決してそうではない。目がいつも笑っているような柔和な表情である。胸板が厚く、スポーツでもやっているのかと聞くと、一五年ほど前日本の関西の大学に留学したことがあり、そこで柔道を習ったという。