格差を認めない人々にとって、事態は必ずしもそうは映らないらしい。彼らはあくまで、「同じ年齢間で格差の少ない年功序列制度こそ、公平な制度である」と考える。もし彼らの言うように、組織の成長が止まってしまったこの期に及んで、年功序列制度を維持すると、組織内で何か起こるだろう。若者にとっては、それはまったくもって希望の持ちようのない世界だ。彼はどんなに成果をあげたとしても、例外なく組織内の序列を一段一段のぼっていかねばならない。
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しかも上はつかえているから、いずれ中途半端な位置で昇格はストップする。誰かが言ったように、「定期昇給もない、かといって成果主義による抜擢もないでは、若者はやってられない」のだ。ところが、あくまで年功序列に固執することで多大な恩恵を受けられる人々もいる。すでにレールの先にまで進んでしまっている人、はっきり言ってしまえば、中高年の正社員だ。