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初めて知った実力

帰国して大学を卒業し、大学院に進んだ。修士課程2年目に英語で発表をすることになり、その原稿をある先生の前で読んだ時のことだ。先生は日本人だったが、ネイティブ並の発音ができて高い指導力で有名だった。最初の一文を読んだとたんにストップがかかり、何を読んでいるのかぜんぜんわからないといわれ唖然とした。やっぱり発音は下手なんだなあと思った。いわゆるカタカナ英語ではないが、まともな英語の音からはほど遠いということだった。Rはなんとか出るがLはダメ。2メートル以内ならなんとか聞こえるが、電話や駅の構内、飛行場など騒音の大きいところでは通じないと言われた。大勢の前での発表などは論外だった。文の抑揚も弱く不自然で、とても論文発表ができる発音ではないのが明らかになった。